「WebサイトのSSL化(HTTPS化)はなぜ必要なのか?」
「常時SSL化の設定を怠ると、企業サイトはどのようなリスクを負うのか?」
現代のWebサイト運営において、SSL/TLS(Secure Sockets Layer/Transport Layer Security)による通信の暗号化、すなわち「常時SSL化」は、単なる推奨事項ではなく、企業の信頼性、セキュリティ、そしてSEO対策のための必須要件です。Google Chromeなどの主要なブラウザは、SSL化されていないサイトを「保護されていません」と警告表示し、ユーザーを遠ざけます。また、GoogleはHTTPS化を正式な検索ランキング要因として採用しています。
本記事では、企業サイトのセキュリティ構築とテクニカルSEOを専門とする弊社Handz Corporationが、常時SSL化の基本的なメリットから、企業が選ぶべき証明書の種類、そしてSEO資産を失わずに移行するための技術的な設定までを徹底的に解説します。
「セキュリティ体制を強化したい」「サイトの信頼性を高め、SEO評価を向上させたい」とお考えの経営者様・担当者様は、ぜひ本ガイドを参考に、サイトの安全性を確保してください。
1. SSL/TLSと「常時SSL化」の基本定義
1.1. SSL/TLSとは?データ暗号化の仕組み
SSL/TLSは、Webサーバーとユーザーのブラウザ間で行われるデータ通信を暗号化する仕組みです。URLが http:// ではなく https:// で始まる状態がSSL化された状態を示します。
役割: ユーザーが入力した情報(パスワード、氏名、クレジットカード情報など)が、インターネット経由で盗聴されたり、第三者によって改ざんされたりするのを防ぎます。
1.2. 常時SSL化(AOSSL)とは
かつては、個人情報を取り扱うログインページや決済ページのみをSSL化する運用が一般的でした。しかし、現在ではWebサイトのすべてのページをHTTPS化することが標準となっており、これを常時SSL化(Always-On SSL)と呼びます。
2. 常時SSL化を企業サイトが導入すべき3大メリット
常時SSL化は、セキュリティだけでなく、ビジネス全体にポジティブな影響をもたらします。
メリット1:SEO評価の向上(Googleの公式ランキング要因)
Googleは2014年に、HTTPS化を検索ランキングの要因の一つとして正式に採用しました。
- 優遇措置: Googleは「ユーザーの安全を重視するサイト」を評価するため、常時SSL化されたサイトは、その他の条件が同じであれば、非SSL化サイトよりも検索順位で優遇される傾向があります。
- Core Web Vitalsへの影響: SSL化は、サイトの信頼性を高めるだけでなく、安定した通信を可能にし、ユーザー体験(UX)の向上にも寄与します。
メリット2:ユーザーの信頼性・安心感の確保
非SSL化のサイトは、ブラウザによってユーザーに警告されます。
- 警告表示の回避: Google Chromeなどの主要ブラウザは、HTTP接続のサイトに対してアドレスバーに「保護されていません」という警告を表示します。
- 離脱率の低下: この警告は、ユーザーに不安を与え、サイトからの離脱(直帰)を促します。SSL化により警告をなくすことは、離脱率の改善とCVR(コンバージョン率)の維持に不可欠です。
メリット3:データの盗聴・改ざんの防止
これはSSLの最も基本的な役割です。特に企業サイトでは、顧客情報や機密情報を扱うため、セキュリティリスクの回避は事業継続の必須条件です。
- 中間者攻撃(Man-in-the-Middle Attack)の防止: 通信経路の途中で第三者がデータを盗み見たり、内容を不正に変更したりする攻撃を防御できます。
3. 企業サイトが選ぶべきSSL証明書の種類と費用
SSL証明書には、提供元の審査レベルに応じて3つの主要な種類があり、企業の目的に合ったものを選ぶ必要があります。
| 種類 | 審査レベル | 向いているサイト | 費用相場(年間) |
|---|---|---|---|
| DV(ドメイン認証型) | ドメイン所有の確認のみ(簡易的)。 | 個人ブログ、小規模サイト。 | 無料〜数千円 |
| OV(企業認証型) | 企業の実在性を審査機関が厳格に確認。 | 中小企業サイト、ECサイト。 | 数万円〜 |
| EV(EV認証型) | 最も厳格な審査(金融機関レベル)。 | 金融機関、大手企業、高い信頼性が求められるサービス。 | 数十万円〜 |
プロの推奨: 企業サイトとして最低限の信頼性を確保するためには、OV(企業認証型)証明書の導入を推奨します。無料のDV証明書は手軽ですが、ユーザーに対する信頼性の証明としては不十分です。
4. 企業サイトが必ず実施すべき技術的設定【チェックリスト】
常時SSL化の導入は、SSL証明書のインストールだけで終わりません。SEO資産を失わないための、以下の技術設定が不可欠です。
4.1. 恒久的なリダイレクト(301リダイレクト)の設定
| 項目 | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 301リダイレクト | 旧URL(http://)から新URL(https://)へ、恒久的な移転を示すリダイレクトを設定する。 | これまでのSEO評価(被リンク評価など)を新URLへ正しく引き継ぐ。 |
注意: 302リダイレクト(一時的な移転)を使うと、SEO評価が引き継がれないため、必ず301リダイレクトを使用します。
4.2. HSTS(HTTP Strict Transport Security)の設定
HSTSは、一度HTTPSでアクセスしたユーザーに対して、「次回以降も必ずHTTPSで接続するように」とブラウザに強制する設定です。
- メリット: ユーザーが誤ってHTTPでアクセスしても、強制的にHTTPS接続に切り替えられ、セキュリティが確保されます。
- 中間者攻撃などに対する防御力が向上します。
4.3. サイト内部のURL修正
サイト内のすべてのリンク(内部リンク)がHTTPS形式になっているかを確認し、修正します。
- 確認箇所: 記事内の画像URL、CSS/JavaScriptファイルの読み込みパス、ナビゲーションメニューのリンク、パンくずリストなど。
- 不備のリスク: HTTPの画像やスクリプトが残っていると、ブラウザで「混在コンテンツ(Mixed Content)」警告が表示され、セキュリティが不完全と見なされます。
4.4. Google Search Consoleへの再登録
SSL化後、Google Search Console(GSC)では https:// のサイトを新しいサイトとして認識します。
- 手続き: GSCに https://example.com のプロパティを再登録し、XMLサイトマップもHTTPS版のものを再送信します。
5. まとめ:常時SSL化はWebビジネスの生命線です
常時SSL化は、単なるWebサイトの設定項目の一つではなく、企業のコンプライアンス、ユーザーへの責務、そしてWebマーケティング戦略の基盤を築くための生命線です。
✅ 常時SSL化で企業が獲得するもの
- SEO優位性: Googleからの高い評価と検索順位の安定。
- 信頼性: ブラウザの警告を回避し、ユーザーの安心感を確保。
- セキュリティ: データの盗聴・改ざんから顧客情報を保護。
「SSL証明書の選定から、SEO資産を失わない移行作業までをプロに任せたい」
「HSTSや301リダイレクトといった技術的な設定に不安がある」
そうお考えの企業様は、ぜひ一度、Webサイトのセキュリティ構築とSEO移行を専門とする弊社Handz Corporationにご相談ください。貴社のビジネスを守り、成長を加速させる安全かつ最適なSSL化戦略をご提案いたします。
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